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「オリンピックの身代金」 奥田英朗著

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昭和39年夏、オリンピック開催に沸きかえる東京で警察を狙った爆発事件が発生した。しかし、そのことが国民に伝わることはなかった。これは一人の若者が国に挑んだ反逆の狼煙だった。著者渾身のサスペンス大作!

11/30と12/1に二夜連続で放送されたドラマ「オリンピックの身代金」の奥田英朗原作のサスペンスです。
ドラマを期待していましたが、見逃しの録画し忘れで見ることが出来ず終い。
で、文庫本を購入

奥田英朗という作者は、これ以上栄えることがないだろうという地方都市を舞台にした作品が多いのですが、今回はオリンピック開催に湧く昭和39年の東京が舞台です。
それでも東北からの出稼ぎ労働者に貧しさや東京との格差を見事に書いていて、年代差も忘れてグイグイ引き込まれてしまいました。

華やかな舞台の裏には必ず格差が生じるもので、この年代に「共産主義・マルクス主義」に傾倒する若者が多くいたのも頷けます。
まあ、学生運動なんかは本当に革命を起こすつもりなど無く、戦争が終わって十数年、平和になった日本の中であぐらをかいて学生内の階級闘争に明け暮れただけのことですからねぇ。
そういう方々が今「特定秘密保護法」に反対しているわけですけど・・・

しかしこの物語の主人公:島崎は、同郷(秋田)の出稼ぎ労働者が粗悪なヒロポンで死んでいくのを見て、社会の不平等と一極集中する富の理不尽さに怒り、孤高の闘いを挑んでいく。
犯罪を犯していくその様は、さすが東大出身の若き冷静なテロリストを思わせるが、労働者同様にヒロポンを常用し神経を研ぎ澄ませていくところに、完全無欠なテロリストではないことが分かる。

最後はあっけない幕切れだったが、十分に読ませてくれる作品に仕上がっていました。


余談ですが、昭和初期に建てられ戦火にも焼けなかった「江戸川アパートメント」は、浅田次郎の「終わらざる夏」にも登場していました。昭和初期からこの頃まで豊かさと貧困の格差の象徴だったんですねぇ・・・
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